研究グループ

サークル名 サークル詳細説明

太平記を読む会

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講師 : 櫻井 彦氏  開催 : 第2木曜日 14時30分~16時00分
場所 : 調布市文化会館たづくり ほか

講師ご紹介

櫻井 彦氏
宮内庁書陵部主任研究官

ご紹介

   「太平記」は古典文学、軍記物です。江戸時代には「太平記」を通じて建武の中興と南北朝の物語は、ひろく親しまれてきました。建武の中興を思想的起爆剤として、明治維新と明治国家が生まれたのは、ご承知のとおりです。そして、「太平記」は近・現代になって、戦争を通して体制側に利用され続けてきました。南北朝正閏論を喚起し、忠臣愛国思想に使われました。また、多くの皇国史観のタブーもありました。やがて、敗戦・国家の崩壊とともに忠臣美談の主人公は忘れられ、読者を失いました。今はその反省のもとに物語を読み直す時ではないでしょうか。そのためにも、この講座は大いに役立つに違いありません。
     今は「巻十」へ読み進んでいます。講師の櫻井 彦氏は豊富な資料を駆使して、歴史事実と照らし合わせての解説で、受講生にとっても「目から鱗の落ちる」思いです。
     物語はこれから益々面白くなります。鎌倉燃ゆ!七里が浜の磯伝い、稲村ケ崎、剣投ぜし名将新田義貞いよいよ鎌倉攻め。戦乱の巷にキラリと光る武士(もののふ)の魂。やがて、鎌倉幕府滅亡、後醍醐天皇建武の中興そして南北朝時代へ。歴史上のヤマ場が日本中を舞台に展開します。このような「太平記」を櫻井先生のご指導で読んでみませんか。そして、登場する人間群像に思いをはせ感動して見ませんか。
    

会員数:21名(2022年1月現在)


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