研究グループ
サークル名 | サークル詳細説明 (2024年度 後期) | |||||||||||||||
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近代日本文学を読む
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近代日本文学は私たちの身近なルーツです。恋愛や友情といった心の問題も身分枠が消え、人間(まだグローバルな概念はありません。人間とは日本国民を指します)平等が唱えられる明治時代にスタートします。まさに現代の根っこです。なのに漢語や文語が豊かな明治・大正の文章は敬遠されがちです。もったいない!この講座で私たちは森鴎外・泉鏡花・永井荷風・柳田国男をはじめとする極上のすてきな作品をバリバリ読んでまいりましょう!講師 : 持田 叙子 (もちだ のぶこ)先生
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第1回 | 10月7日(月) | (オープンサークル)―永井荷風は近代作家で一番のあまえんぼお坊ちゃま― 永井荷風は明治12年東京に生まれました。織田信長の血を引く武士家系の長男です。といっても文明開化期の山の手のお坊ちゃまとして大切に育てられました。幼少期を回想する小説『狐』やエッセイ『冬の夜がたり』を読み、明治浪漫の香りをかぎます。 |
第2回 | 11月4日(月) | 「すみだがわがだーい好き!」 荷風は東京の下町を流れるすみだ川を愛しました。川と海が大好きです。中学の時からすみだ川で水泳をし、ボートを漕いで遊びました。名作小説『すみだ川』を読み、日本の川の情緒を見直しましょう。 |
第3回 | 12月2日(月) | 「巴里のレストランは恋の場所」 荷風はレストランがお気に入りでした。ちいさな頃から母の手作りの洋食に慣れていました。荷風のレストラン愛の逸話はたくさんあります。その中からいとも麗しい散文小説『美味』を読みます。私たちも巴里(パリ)の5月の薔薇の花咲く食卓に荷風とすわり、真紅のワインで乾杯します。 |
第4回 | 1月6日(月) | 「美しいものに魅せられて」 荷風はきれいなものに目がありません。まだ若い無名の日に『いちごの実』というカワイイ小説があります。口語体なのでとても読みやすいです。初夏の若葉、ミントグリーンの小川、咲き始めた白百合、真紅のいちごの実の色が今でもとても新鮮です。『いちごの実』をぜひご一緒に♡ |
第5回 | 3月3日(月) | 「おやつは平和のシンボル」 荷風は甘党です。お酒はワイン、煙草は吸いません。あんみつやお団子、くだもののコンポートにあんパンが大好きです。おやつの時間を尊敬しました。古今東西を問わず、おやつは暮らしにゆとりある平和のシンボルであると考えました。おやつ愛を熱く語るエッセイ『砂糖』を読みます。平和を祈る荷風の心が伝わります。 |
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